IronPythonを使ってみる

ここまでの作業のまとめ

ここでこれまで作成してきたライブラリは、行数でみた時にどれひとつオリジナルよりも短かくなったものはありませんでした。 そこでこれまでの作業内容を振り返ってみようと思います。

1. 比較方法を変えてみる

元々作成していたサンプルコードは、それぞれに共通しているコードがあまり含まれていませんでした。 ライブラリを利用して作成したサンプルではボタンには全てToolTipを付けて、フォームにはメニューが含まれています。

そこで以前作成したものにもToolTipやメニューをつけた上で比較をしてみます。

2. とりあえず行数で比較

• 1ファイルに全ての処理を書いたスクリプトの総行数： 296
• ライブラリに分けて処理を書いたスクリプトの総行数： 254

比較の対象はLines of Code(LOC)として、コメントと空行を含むファイルの全行数を比較しました。 全体で比較するとライブラリを含めても15%ほど行数の削減ができています。

無駄に機能を増やすのは若干後ろめたい気もしますが、小さいプログラムを分割するのは、あまり効果が期待できないことはこれまで見てきたとおりです。 しかしアプリの数が増え、共通化が進み、コードの重複部分が増えるに従ってコード全体が軽量になります。

問題は効率的なライブラリの作り方なんですけどね。 さて、ここからは個別のプログラム毎の比較を載せていきます。

2-1. メニュー付き空ウィンドウ

1ファイルに全ての処理を書いたスクリプト

• [LOC: 45] スクリプト本体

ライブラリを利用したスクリプト

• [LOC: 08] スクリプト本体

2-2. FlowLayoutPanelを使い動的にボタンを配置する

1ファイルに全ての処理を書いたスクリプト

• [LOC: 93] スクリプト本体

ライブラリを利用したスクリプト

• [LOC: 49] スクリプト本体

2-3. CSVを読み込みDataGridViewに表示する

1ファイルに全ての処理を書いたスクリプト

• [LOC: 71] スクリプト本体
• [LOC: 87] スクリプト本体 with OpenFileDialog

ライブラリを利用したスクリプト

• [LOC: 22] スクリプト本体
• [LOC: 23] スクリプト本体 with OpenFileDialog

CSVファイル

• テストに利用したCSVファイル

2-4. ライブラリファイル

ライブラリ

• [LOC: 80] a07_lib\mylib.py
• [LOC: 66] a07_lib\mydata.py
• [LOC: 06] a07_lib\__init__.py

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